のし紙の表書きガイド
のし紙の表書きの書き方
贈り物の目的や相手に応じた適切な表書きの書き方をマスターしましょう。 シーン別の具体例と正しい書き方のポイントをご紹介します。
表書きの基本ルール
筆記用具の選び方
毛筆または筆ペンを使用し、濃い黒色で書くのが基本です。
文字の大きさとバランス
上段は下段より大きく、中央に配置してバランスよく書きます。
名前の書き方
下段には贈り主の姓名をフルネームで、読みやすく丁寧に書きます。
連名の場合
夫婦連名は右に夫、左に妻。3名以上は代表者名+「他一同」。

結婚祝い
寿
田中太郎
結婚祝いの定番の表書きです。「寿」は慶事全般に使える万能な表書きです。
ポイント:
- 「寿」は結婚祝いの最も一般的な表書き
- 下段には贈り主の姓名をフルネームで記入
- 夫婦連名の場合は右に夫、左に妻の名前
出産祝い
御出産御祝
山田花子
出産祝いに使用する表書きです。新しい命の誕生をお祝いする気持ちを表現します。
ポイント:
- 「御出産御祝」または「御祝」が一般的
- 赤ちゃんの性別が分からない場合でも使用可能
- 出産後1ヶ月以内に贈るのがマナー
新築祝い
御新築御祝
佐藤一郎
新築・引越し祝いの表書きです。新しい住まいでの幸せを願う気持ちを込めます。
ポイント:
- 「御新築御祝」「御新居御祝」「御引越御祝」など
- 火を連想させる赤い色は避ける
- 引越し後1ヶ月以内に贈るのが理想的
お中元
御中元
鈴木次郎
夏の季節の贈り物であるお中元の表書きです。日頃の感謝の気持ちを表現します。
ポイント:
- 7月上旬から中旬に贈るのが一般的
- 関西では8月中旬まで「御中元」を使用
- 時期を過ぎた場合は「暑中御見舞」に変更
お歳暮
御歳暮
高橋三郎
年末の季節の贈り物であるお歳暮の表書きです。一年間の感謝を込めて贈ります。
ポイント:
- 12月上旬から中旬に贈るのが一般的
- 年末の感謝の気持ちを表現する大切な贈り物
- 時期を過ぎた場合は「御年賀」として新年に
お見舞い
御見舞
田中花子
病気やケガのお見舞いに使用する表書きです。回復を願う気持ちを込めます。
ポイント:
- 「御見舞」が最も一般的な表書き
- 白い封筒や袋を使用する
- 4や9など縁起の悪い数字は避ける
香典
御香典
山田太郎
葬儀・告別式での香典の表書きです。故人への哀悼の意を表現します。
ポイント:
- 「御香典」「御霊前」が一般的
- 薄墨で書くのがマナー
- 宗教によって表書きが異なる場合がある
開店祝い
御開店御祝
株式会社○○
新規開店・開業祝いの表書きです。事業の成功を願う気持ちを込めます。
ポイント:
- 「御開店御祝」「御開業御祝」が適切
- 会社名で贈る場合は正式名称を記入
- 開店日当日または前日に贈るのが理想的
結婚内祝い
内祝
田中・佐藤
結婚祝いのお返しに使用する表書きです。新郎新婦の新しい姓で記入します。
ポイント:
- 「内祝」が最も一般的な表書き
- 新郎新婦の新しい姓を連名で記入
- 結婚式後1ヶ月以内にお返しするのがマナー
出産内祝い
内祝
赤ちゃんの名前
出産祝いのお返しに使用する表書きです。生まれた赤ちゃんの名前を記入します。
ポイント:
- 赤ちゃんの名前をひらがなで記入
- 読み方が難しい場合はふりがなを付ける
- 出産後1ヶ月頃にお返しするのが一般的
表書きで迷った時は
適切な表書きが分からない場合は、以下の汎用的な表書きをご利用ください。
お祝い事
御祝
結婚、出産、昇進など、あらゆるお祝い事に使える万能な表書きです。
お礼・感謝
御礼
お世話になった方への感謝の気持ちを表現する際に使用します。
お返し
内祝
いただいたお祝いに対するお返しの際に使用する表書きです。
表書きをマスターして、心のこもった贈り物を
適切な表書きは、贈り物に込めた気持ちを正しく伝える大切な要素です。 シーンに応じた表書きで、相手に喜ばれる贈り物をしましょう。